積聚治療で冷えを取る 鍼灸(はりきゅう)専門治療院 本町北はり灸院(鍼灸院(針灸院):富山県富山市呉羽町住吉744)

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水素灸

水素灸セット


 水素キューブと水素発生水を使った化学反応を応用した火を使わないお灸です。

 じんわりとした温熱が心地よい新しいお灸です。

 じわっと湿気を伴う熱感が心地よく眠気を感じる患者さんも多いです。

 火を使わないため、顔の上でも恐怖心を感じず施術できるため、主に眼精疲労の方を対象にまぶたの上でおこなうことが多いです。

水素灸加算料金 1部位 1,000円

※原則鍼灸治療・美容鍼灸への追加で行わせて頂きます。

水素灸体験料金 1回 2,000円(1部位)
        追加1部位 1,000円(最大2部位まで)

※水素灸のみの施術です。
※体験プランなので問診等は簡易的な物になります。
※施術時間 30分〜1時間程度
※2部位以上は2,000円加算になります。

※水素発生時の化学反応熱を利用した温灸です
※「水素灸」は水素灸研究会の登録商標です。

水素灸について

 水素灸は水素灸研究会を興された竹田信吉先生が"水素風呂”から着想を得て開発された施術器具です。

 水素風呂は、水素発生器を湯船に沈めて浴槽全体に水素を拡散させて身体に水素を取り込ませようという製品ですが、竹田先生はその発生器から出る水素を患部に直接あてる事ができたらもっと効果的なのではないか?と発想されて現在の水素灸を考案されたそうです。

 その為、竹田先生が主宰する水素灸研究会のWebサイトでは“水素灸器の中で高濃度水素ガスを発生させ、持続的に直接患部に水素ガスを経皮吸収させることを目的とした、まったく新しい治療法です。”と紹介されています。

 ただ、実際に作ってみると化学反応による水素発生の過程で温熱が発生し、施術してみるとその温熱も心地よい刺激であったことから、"水素灸”と命名されたそうです。

水素灸の概要

 水素灸は水素灸器内で水素キューブに水素発生水を反応させて水素ガスと反応熱を発生させ、水素灸器を患部へ置いて施術します。

水素灸器
水素灸器

反応する水素キューブ
水素発生水に反応する水素キューブ

水素灸施術風景
眼精疲労の水素灸施術

 水素キューブの反応はおよそ5分程度でおさまりますので、5分毎に水素発生水を入れ替え、必要に応じて3回程度繰り返し行います。

 水素灸器の内部は模式図で表すと下図のような感じになります。

水素灸模式図

 水素は拡散力が強いので、水素灸器内に充満した後に、より逃げやすい底面の穴から拡散していくと考えられます。

 同時に、化学反応を起こす水素キューブは熱も発生させますので、水素灸器の底面が温かくなり、じんわりとした心地よい熱を伝えてくれます。また、水素ガスの発生に伴って水蒸気も発生している様子で、これも底面の穴から拡散してくるようで、湿気を帯びた熱が放射されているようです。

当院での水素灸運用の考え方

 水素灸は、水素風呂に着想を得て患部に直接水素を送り込めたらどうだろうか?という事から開発されたものですが、開発されたばかりですので、まだ未知数の事も多いです。

 水素を体内に取り込ませて“鎮痛効果”、“抗炎症効果”、“疲労回復効果”などを最大限に発揮して欲しいという思いはあるものの、実際にそれらの作用が起こっているか?ということは、臨床の現場での体感的な結果はあるものの、今はまだ明確に立証はされていません。

 その為、当院では水素灸を“水素ガスの効能に期待する施術”ではなく“化学反応を利用した温熱灸”の範囲で取り扱います

 化学反応を利用した温熱灸としての利点は、“火を使わない・煙が出ない”という点が大きく、これにより火に対する恐怖心を和らげられる事、煙が出ませんので気管支の過敏性がある患者さんには煙を吸い込むリスクをなくせるメリットがあります。また、公共施設・ホテルなど火や煙を出せない場所での施灸に適しています。

 温熱作用だけでも十分鎮痛作用や血行改善の作用は見込めますので灸として扱えますから、少し消極的ではありますが、十分に効果が見込める範囲内でのご提供を基本とさせて頂きます。

 このように温熱作用を前提とした上でご提供を行いますので、施術を受けられる際は、水素による効能とされるものについては“あったらいいな”程度に考えて頂ければと思います。

よくある質問

Q1:熱くないですか?

A1:短時間で猛烈に熱くなるなることはないです。

 温度の程度はじんわりと温かい程度ですが、時に反応が強くなって熱くなることがあります。ただ、火傷する程の温度が一瞬で出る事はありませんので、熱く感じてきたら申告して頂ければすぐに中止しますので、火傷の心配はありません。

 化学反応を利用しますので室温や水素キューブの乾燥度合い、水素発生水の温度などによって反応速度が変わり、なかなか温度が一定になりませんので、時々熱く感じる程度の温度まであがる事はあります。

Q2:火傷しませんか?

A2:危険性は低いと思います。

 水素灸で火傷をする可能性があるとすると、過剰反応による高温状態を放置した場合と、過剰反応した際に水素発生水が液漏れをして漏れた高温の発生水が皮膚に付着した場合が考えられます。

 過剰反応状態になった場合は、早々に取り払えば火傷の心配はありません。ただし限度を超えて我慢してしまった場合には皮膚が赤くなる程度の軽度熱傷になる可能性は否定できません。無理をして我慢をされないようにお願いします。

 反応液があふれてしまう・漏れてしまうケースはほとんどありません。基本的に、あふれ出るほどの過剰な反応が起こるのは、新品の水素キューブを使用した際くらいです。この時は、発生水の量を意図的に少量にしておくことで異常反応は予防できます。

Q3:何分くらいかかりますか?

A3:眼精疲労の施術でまぶたの上に3回行ってトータル20分〜30分くらいです。

 現在は、通常の治療の中でしか利用していませんので水素灸のみの施術時間は測ったことがありませんが、眼精疲労の水素灸でしたら概ね30分程度で完了すると思います。

 水素灸のみを体験したいという場合で、初めて来院される場合は、1時間程度の予約枠をお取りして、簡単な問診と説明にも時間を割くことになるかと思います。

Q4:家族や友達と行っても大丈夫ですか?

A4:大丈夫です。

 お時間はそれほど掛かりませんので、数名でまとまって来られても問題ありません。
 ですが、人数が増えるごとに時間が掛かりますので、その分ご予約時間を長めに確保しないと行けません。その為、ご予約頂く際に水素灸希望の人数をお知らせ下さい。

Q5:その場で鍼の治療もうけられますか?

A5:時間に余裕があれば可能です。

 水素灸のご予約時間の後に、治療を行える予約枠が空いていればその場で治療もできます。
 ですが、予約枠に余裕が無ければ、その場で次回のご予約をして頂いて、再度ご来院頂く必要があります。

 迷っておられる場合は、「鍼灸治療+水素灸」でとりあえずご予約を入れて頂き、鍼治療を受けるかどうかは当院へ来られて水素灸を受けられてから決められても結構です。なお、この際に、鍼治療をキャンセルされても、キャンセル料は発生しません。

Q6:鍼灸治療と同時に水素灸はできますか?

A6:できます。

 できれば水素灸だけでなく、鍼灸治療と一緒に受けて頂けたら嬉しいです。
 なお、鍼灸治療と同時に行う場合は、水素灸の料金は割引になります。

Q7:爆発しませんか?

A7:爆発はしません。

 水素は非常に素早く拡散する物質ですので水素灸器から拡散させてしまうと爆発する程の濃度では無くなります。

 化学実験で爆発させる場合は、袋や試験管など密閉できるものに集めて爆発させますが、水素灸で使う水素灸器は、外部に水素を拡散させる作りになっていますので、爆発する程の濃度で水素が溜まる事がないようです。

Q8:水素水はインチキだと聞きました。水素灸もインチキなのでは?

A8:現状、当院では水素灸の水素の効能については過度な期待はしていません。あくまでも水素発生時の温熱を利用したお灸として運用しています。

 水素水がインチキとされた所以は、販売されている容器内に水素がほとんど残っていなかった場合や開封と同時に水素が拡散して逃げてしまう場合がほとんどで、水素の効能を期待出来るほどの物ではない製品が多かったというようなお話だったかと思います。

 ただ、水素自体はメディカルガスとして実際に医療現場でも使われ始めていますので、それ自体が全く効果が無いという訳ではありません。水素の利用については水素の“発生量”やそれを“必要な場所へ届ける方法”などが問題になるように思います。

 その意味では、水素灸については“その場で化学反応よって水素を発生させている”事と“水素を送り込みたい患部付近で発生させている”事から効果も期待出来そうな気はしますが、“水素の発生量が必要十分かどうか?”“拡散していく際にどの程度体内に入っているのか?”など未知数なところも多いので、現段階で水素の効能に過度の期待はせず、水素発生時の温熱作用を利用した温灸としてとりあつかっております。

 温灸としては必要十分な温熱は発生していますので、温灸としての効果は十分あると考えます。