本町北はり灸院(鍼灸院)

鍼灸専門治療
本町北はり灸院

▽Menuへ

冷え習慣改善法
−養生のススメ−

風呂は控えめに

▽ポイントだけ読む

▼まず、入浴とは「身体を冷やす(疲れさせる)行為」だと認識して下さい。

▼身体を濡らせば、気化熱で必ず冷えてしまいます。特に、熱いシャワーを浴びたり、熱い湯に短時間だけ浸かったりすると、体表の血管が広げられ、身体の奥の温かい血液をわざわざ引っぱり出して、気化熱で体温を発散させてしまいます。

▼また、単純に気化熱だけが問題なのではなく、温かい湯が身体の組織を緩めてしまうことから、入浴後に冷たい外気が身体に入り込むことでより身体を冷やしてしまうという面がありますので、気化熱だけを防げば冷やさずに済むというものでもありません。

▼お風呂というのは意外と疲れるものです。室温の変化やお湯などに影響で、短時間の間に度々血圧が変動したり、急激に末梢の血液循環に変化したりするのですから身体にそれなりの負担が掛かっていることは容易に想像できると思います。

▼ですから、体調に不安のある方や、治療中で養生を心がけ無ければ行けない方は、入浴を夏場でも最大で2日に1回、冬場なら平均して3日に1回程度にすることを試してみて下さい。なお、冷えが酷い場合は1週間に1度程度にまで減らしてみる事も考慮されても良いと思います。

▼さらに、入浴する際には、出来るだけ身体を冷やさないように、半身浴や足湯などを行って身体を十分に温めるようにします。

▼入浴しない日は、乾いたタオルで身体を拭き、新しい肌着に着替えて、汗を取ることを怠らないようにします。

▼汗は身体を冷やして体温の調整をする物ですから、とても身体を冷やす効果が高い物です。さらに、意識出来ない範囲で自然に汗をかいている場合がありますので、1日1回はしっかりと肌着を交換して汗の始末をするように心がけると良いでしょう。

▼ただし、スポーツなどで身体を動かした後や農作業や土木作業で十分に活動した後であれば、疲労で動けないような状況でない限り、身体の気力が充実している状態なので入浴しても強く冷やす事はありませんので、汗とほこりを落とすために入浴しても問題はないでしょう。

▼なお、近年は洗髪が出来る洗面台などもありますが、洗髪も身体を冷やす行為なので、毎日行う習慣があれば入浴と同様に回数を減らす事を考えた方が良いでしょう。

▼入浴時に、濡れた身体で洗髪するのは、より冷えを強くすることなので、もしも洗髪のできる洗面台をお持ちであれば、入浴前に着衣のまま洗面台で洗髪を済ませ、その後入浴をされるようにすればより身体を冷やす危険性が減ります。

▼浴室で洗髪する場合は、湯船で身体を濡らす前に、濡れてもよい肌着などを着たまま洗髪を行い、それから入浴されると良いでしょう。

▼すでに死語ですが、一時期若い女性の間で流行った「朝シャン」は非常にマズイ流行だったと思います。

▼朝シャン流行当時に中高生だった世代がそろそろお母さんになる年代ですが、現在その世代を含めて不妊が社会問題になっています。

▼不妊の大きな原因の一つが、母胎の冷えにあります。カンタンに言うと、母胎である女性の身体が、自分の健康を維持するだけでも精一杯の状態まで冷えてしまっていては、とても子供を宿すことなど出来ないという事です。

▼朝シャンで冷えたから妊娠しなくなっているとまでは言いませんが、現代の若い女性が冷えに対してあまりにも無頓着であることが、不妊の傾向を助長しているのではないかと思います。

▼なお、肉体的・精神的な疲労が強い場合は入浴は控えて下さい。同様に、飲酒後や性行為後の入浴も控える方が良いでしょう。

▼お風呂は疲労する(身体を冷やす)行為です。ですから、疲れている時の入浴というのはさらに冷えを強くしてしまいます。同様に飲酒や性行為にしても冷やす行為ですので、入浴と重ねて行うとより冷えを増大させてしまいます。

▼身体の保温の為に入浴が必要な場合は、<足湯>を行いましょう。

▼足湯は、温かい室内で出来る上、最小限の面積しか濡らさずに全身を温めることができます。近年ではゲルマニウム温浴なども話題になっていますので、イメージはしやすいのではないでしょうか。

▼足湯をすると、全身から汗をかきますので、足湯後は必ず全身の汗を引き取り、着替える事を忘れないで下さい。汗で濡れた肌着のままで過ごすと、折角足湯で温めた体を返って冷やしてしまいます。

ポイント

●お風呂は身体を冷やす(疲れさせる)ので入りすぎない。

●洗髪は身体を濡らす前に行う。

●入浴しない日は、乾いたタオルで身体を拭き、肌着を着替えて汗の始末をする。

●疲れている時の入浴は避ける。

●積極的に足湯をして身体を温める。


次へ>
<戻る


  1. ●はじめに
  2. ●限界まで疲れない
  3. ●風呂は控えめに
  4. ●汗を放置しない
  5. ●薬に頼らない
  6. ●温かい物を食べる
  7. ●保温に気を配る
  8. ●夜はぐっすり眠る
  9. ●楽しくすごす
  10. ●最後に

△ページの先頭


[0]トップページ
[1]ご予約
[2]治療方法(鍼灸)
[3]美容鍼灸
[4]院内紹介
[5]受付時間・料金・アクセス
[6]院長のプロフィール
[7]鍼灸治療例
[8]よくある質問
[9]冷え習慣改善法


△ページの先頭