▼肌に直接行うゴマ粒大の直接灸(点灸)は熱さを感じます。ただ、非常に小さいもぐさを燃焼させますので、熱さというよりも、「チクッ」とした一瞬の痛みに感じる方が多いです。
▼お寺の「ひとつやいと」「弘法の灸」などのように、歯を食いしばって我慢しなければならない様な熱さではありません。
▼直接灸では肌の上を焼きますので、直径1mm程度の痕が残ります。また、同様の大きさの水泡(水ぶくれ)ができる事もあります。この灸痕は、同じところに施術を繰り替えさなければ1〜2週間程度で綺麗になくなります。水泡になっても、それを掻き破るような事が無ければ痕にならずに消えて行きます。どちらも夏場に虫さされの痕を掻いてしまったような引っ掻き傷に比べれば非常に小さい物です。
▼お灸を行う部位は背中の中心・かかとの裏・爪の端などですから、指先の物以外は目立つような場所ではありません。また、爪の端にしても、指先の組織は体幹部の組織よりも再生力が旺盛なので、すぐに目立たなくなりますので、灸痕については神経質になられることはないと思います。
▼灸の痕を嫌う方は、恐らく身近なお年寄りの背中に残る直径1cm程度の大きな灸の痕を想像されていらっしゃるのではないかと思いますが、現在鍼灸院で行われているお灸は点灸が主流ですので、痕が残っても吹き出物の痕などに紛れて見つけるのが難しい程小さいものです。
▼私の経験では、学生当時にちょっと無茶をして、あずき大のもぐさをスネの筋肉上で20壮程焼き、直径1cmの真っ黒な痕を左右両足に2つづつ残した事があるのですが、5年程ではほとんど判別できない程消えています。個人差もありますが、人間の皮膚とは非常に回復力が旺盛な部分ですから、主流になっている点灸程度の痕はすぐに消えてしまうと考えてよいと思います。
▼どうしても痕がつくのは嫌と言う方には、「灸点紙」という、シール状の物を灸点に貼ってから直接灸を行うか、ダルマ灸や知熱灸などの、直接肌を焼かないもぐさを利用します。
▼知熱灸・ダルマ灸・灸頭鍼・温灸などの直接肌を焼かないお灸も、熱の程度によっては熱く感じますが、これらのお灸は、歯を食いしばって熱さを我慢すると返って火傷を起こしてしまう事もありますので、気持ち良い程度の熱で取り除くことがほとんどです。
▼灸痕は最近では嫌われるようですが、一昔前は、わざわざ灸痕をつけてもらって、自宅で灸痕部にお灸を行っていたものでした。最近では自宅でお灸をすることが難しくなっているようですから、灸痕もただの傷跡として敬遠されるようになったのでしょうか。
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