本町北はり灸院(鍼灸院)

鍼灸専門治療
本町北はり灸院

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重い物をもったらぎっくり腰になった

[30代男性 公務員]

相談内容

▼2〜3日前に重い物をもってぎっくり腰になった。

▼2週間前から腰が重くなり始め、1週間程前から痛みが強くなったのでお医者さんにかかったところレントゲンでは異常は見つからず、腹筋が弱っていて運動不足だからだろうと言われた。

▼朝が身体が固まって一番辛い。こわばって伸びない。

▼肩こりをよく感じる。デスクワークでパソコンを使うため眼精疲労も強い。

治療

▼腹診をすると、お腹全体が臍を中心にまるで飛び出すように膨らみ、強い冷えを表していました。

▼ぎっくり腰になったのは重い物をもったのが引き金ですが、根本的な過労からくる強い冷え症状を抱えていることが問題であると考え、腹診に従って基本治療を充分に行い冷えの解消に努めました。

▼その後、仙骨から腰椎にかけて背骨の中心線に沿って2箇所ほど押した痛みの強い場所を探して多壮灸を行い、さらに腰部の深い筋肉を目標に直接単刺で刺鍼したところ過敏な反応が出たので数本で中止し、腰・頸・腹に棒灸を行い初回は治療終了としました。

▼2回目以降は、初回時の反応から直接深く刺す単刺を取り止め、お灸も直接灸(透熱灸)から知熱灸へ変更したところ、腰部に行った知熱灸がよく染みたとの事でした。さらに、最後に少しだけ違和感が残っていた患部に接触鍼を施したところ、違和感が感じられなくなったそうです。

▼11月13日から治療を開始、

▼11月17日(2回目)-初診日(13日)の翌日は楽だったが、今度は骨盤周辺に痛みが出てきた。

▼11月25日(3回目)-腰はすっかり落ち着いてきた。こめかみが少し痛い。

▼眼精疲労などの症状も残っていましたが、強い腰痛が無くなったことから、患者さんの希望もあり3回で治療終了としました。

まとめ

▼ぎっくり腰は、一見して重い物をもつなどの原因で、腰の筋肉が一時的に傷ついたり腰椎の関節が異常を起こすと考えられがちですが、根本的な原因はもっと深い部分の冷えにあります。

▼よく「ぎっくり腰はくせになる」と言われますが、これは表面的な痛みが取れたところで治ったと勘違いし、ぎっくり腰を起こした根本的な冷えを放置しているからで、根を残して草を刈っているのと同じ状況にあるからです。

▼深い部分の冷えが残っている限り、また身体に無理がかかればそれが引き金になってぎっくり腰を起こします。ぎっくり腰はいわば冷えの危険信号ですので、甘く見ずにきちんと芯から治療をしましょう。

▼なお、腹部がビア樽のように膨らむというのは、一見すると熱の症状なのですが、これは強い冷え(元気の消耗)から腹部に熱が溜まっているような状況で、やはり深い冷えを表します。

▼一見すると熱の症状なので冷えというと納得できない方もいらっしゃるのですが、熱が暴れる背景は熱を制御する元気が損なわれているという事なのでやはり冷えなのです。

▼また、この患者さんの場合、身体も大きな男性だったので、初診は少し強めに治療をしてみたのですが刺激に対して敏感で、あまり良い結果になりませんでした。その結果から2回目の治療の際には刺激量を抑えて治療したところ身体が大きく変化してくれました。治療はやりすぎても良くはならないということを端的に表していた症例だと思います。


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