[20代女性 学生]
▼夏風邪を引き、夏バテで食欲が落ちてから、固形物はもちろん、水を飲んでも胃が受け付けずすぐにもどしてしまうようになり、ほとんど食事ができなくなって半年で14キロも痩せてしまった。
▼春から県外の学校へ行くので、それまでに少しでも体調を良くしておきたい。
▼やせ形で脈も細く沈んでいて精気がすっかり衰えている印象が強かったので、治療が強くあたらないように、通常の銀鍼ではなく、子供や気力の弱い方向けの刺さない鍼(てい鍼)で治療する事にしました。
▼原則的に、基本治療を入念に行い、補助治療として、背中・お腹・指先などに温灸をおこないました。
▼2月21日から治療を開始。
▼2月24日(2回目)-前回治療後に頭痛と寒気がでたが、一眠りしたら治った。
▼2月27日(3回目)-前回の治療後にやはり頭痛が出た。ほとんど食べられない。
▼3月3日(4回目)-前回の治療後は身体が楽だった。食欲も少し出てきた。
▼3月5日(5回目)-最近調子が良い。食欲も出てきたが食べると胃もたれがする。
▼3月10日(6回目)-吐くことがなくなったが胃もたれが続く。
▼3月13日(7回目)-昨日、卒業式後の謝恩会で友達と一緒に食事が出来た。
▼以後、4月3日(14回目)まで治療したところで引っ越しになったので治療中断となりました。
▼1回目、2回目の治療後に、頭痛が出たりして調子が悪くなったとのことだったので、刺激量がオーバー気味であると判断し、3回目から背中全体に行っていた温灸を止め、変わりに腰に知熱灸をすることで冷えの改善を試みたところ、頭痛などの症状は出ずに、少しずつ食欲が出てくるようになりました。
▼治療というのはそれを受ける患者さんに、治療を消化して受け入れる力(精気)が無いと強くあたりすぎることがあります。この患者さんの場合、温灸が強くあたりすぎていた様子で、灸の方法を変えることで適切な刺激量に合わせることができました。
▼水を飲んでももどしてしまう状況の時には、お友達と一緒にお茶も出来ない生活が続いていたそうですが、卒業式の謝恩会ではお友達とも普通に食事をして過ごせた様子で、ニコニコと楽しそうにお話をされる姿をみて私まで嬉しい気持ちにさせて頂きました。
▼ただ、後に引っ越し先の病院で、摂食障害と診断され、その時の担当医の言葉から「病気」のレッテルを貼られたという強烈なショックを受けてしまい、一事かなり過食傾向が強くなったようですが、独り暮らしをしながらも自己管理をしっかりされて無事に大学も卒業、今は立派に公務員として働いていらっしゃいます。
▼症状から考えて、3ヶ月は治療を続けたかった患者さんでしたので、十分に治療できずに中断しなければならなかったことが残念だった臨床例でした。
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